2年待て
【2年待て】
つい先日嫁に言われた。
発端としては、皿洗いを久しぶりに私がやった時に文句を言ったからだ。
内容としては、
・台所が汚い
・スポンジが汚い
・野菜等の切屑をシンクに散らしすぎ
etc
である。
嫁としては、たまに皿洗いをしたくせに、文句垂れてんじゃねー
といった流れでブチギレ。
しまいには、私の弱みを散らして、脅しだす始末。(言えないですが、色々あった)
弱みで、脅されたら、縮こまるのが、人間の性であることから、私はその時だいぶ縮こまっていた。
例えるなら、取り調べで裏を取られた被疑者。
しかし、1つの嫁の行動が私の縮こまっていた心を、ウドンの生地を引き伸ばすかのようにビヨンビヨンに伸ばしたのだ。
それは、私の膝に向かって、喧嘩キックしてきたのだ。
尻なら許せた。
しかし、膝である。
なんら柔軟性のない膝はいかん。
しかも、蹴られる前、弱みを散らされ目を合わせまいとしていた私は、嫁と正対せずに、自身の右腕を見せる形でだったので、真横から膝を蹴られたのだ。
膝を真横から蹴られるということは、ポッキーにデコピンしてへし折る様なものである。
因みに、私が叩かれたら怒る箇所ランキングベスト3では、
1位 顔
2位 腹
3位 膝
である。
結婚して、6年近くなるが、嫁と喧嘩をすると、必ず私は叩かれていたが、我慢していた。
毎回喧嘩して、叩かれっぱなしでは相手は調子に乗ってどんどん叩く、叩く、叩く、私はサンドバッグ状態である。
しかし、今回は、オリンピックの銅メダル級である膝をポッキーをデコピンでへし折るかの様に蹴られた事で、私が6年間内に秘めた仕返しをした。
嫁の尻に軽く蹴り返した。
そこで、嫁は私が初めてやり返した事で多少動揺していた。
私としては、してやったりである。
嫁から、
「何するんやー」
との怒りの返答
私も負けじと
「そりゃあ 俺もやり返したくなかった。だが 聞くがお前絶対に人を噛まねェと保証 できる“猛獣”に会った事はあるか・・・!?おれはねェな・・・」
というワンピースのゾロのセリフをモジり嫁に返答。
すると、嫁から
「まぁとりあえず2年待てや、2年待てば別れてあげる」
という謎発言。
私は、ファ!?となった。
意味が分からなかった。
ワンピースのゾロのセリフをモジったことに対する、「2年後シャボンディ諸島」
みたいな、パロディ返しなのか。
はたまた、ガチ別れ宣言なのか。
喧嘩中にも関わらず、冷静に猶予期間を設けている辺り、ガチとも取れる。
しかし、その会話の後は、私は、2年後のセリフが頭に張り付いて、喧嘩する気も失せ、ただただ皿を洗い、戦争は終わった。
嫁に至っては、
「私が嫁と別れたがってるんだ」のマイナス発言ばかりで、終始、呪文を私に唱えている。
結論!
今回の件で、言えるのはいつもの喧嘩とは違い、2年後何か私の身の周りで、新世界への扉が開くのは間違いないと思う。